明けましておめでとうございます
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「なかなかの女っぷりだろう」
山南さんがまるで自慢するように言ったので、ますます顔が熱くなる。
「女子っちゅうんは、化けよるなぁ」
偉そうに腕組みをして、しげしげとあたしを頭の上から爪先まで眺める。
そういう五平も今日は羽織袴姿である。
「ふん、自分かて、馬子にも衣装やん」
「わてか?」
五平は、両袖を広げるようにして、自分を見下ろす。
「言うとくけど、わては
普段の姿は仮の姿や。
ああして、無邪気な子どもの振りして世情をさぐってんにゃで」
「何言うてんねん、遠山の金さんか!」
「なんや、それは」と、五平は顔をしかめた。
そして、「そうや!」とポンと手を打つ。
「世情をさぐってるっちゅうたら、さっきそこで、女子が境内覗いてよったで」
「おなご?」
山南さんが訊いた。
「アレちゃうん」と、あたしが口を挟む。
不思議と新選組のメンバーは、なかなかの男前揃いである。
近所にはファンの女の子が何人もいるようで、ここで調練がある時などは、山門からのぞいてキャーキャー言っているのを何度も見かけたことがある。