明けましておめでとうございます
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声を出せずにいるあたしの身体をぎゅっと右腕で引き寄せる。
どきんどきんと大きな音を立てている胸が、山南さんの身体に伝わっていたらどうしよう………。
「まだ寒いかい?」
「だっ、大丈夫です!!」
声が裏返ってしまった。
山南さんは声にこそ出していないが、「くすくす」と身体が震えている。
「私はとても暖かいよ。こうして君を抱いていると」
【抱いていると】
その言葉だけで、身体が熱くなりそう。
(…………、)
厚かましい───そう思いながらも、あたしは山南さんの胸に頬をそっとつけた。
清々しい匂いが鼻腔をくすぐる。
(あったかい)
山南さんの身体に自分の身体をぴったりとつける。
ドキドキするような、ホッとするような───。
男の人に【抱かれる】とは、どんな気持ちなんだろう?
どんな、心地なんだろう───そっとまぶたを閉じて、身体を山南さんに預けた。
呼吸の度に上下する胸に動きが頬に伝わる。
たったそれだけのことが、こんなにも心地いいことだったなんて。
「京は、雪があまり降らないんだね」
ふと山南さんを見上げると、空を仰いでいた。
故郷を懐かしんでいるようにも見える。
「仙台はいっぱい降るんですか?」
「うん?」