明けましておめでとうございます
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習慣とは恐ろしい。
気を抜くと、ついつい手を叩いてしまう。
ここは、お寺さんなのに。
もとい、丁寧に頭を下げてから手を合わせた。
───神様、
(ちゃう、)
仏様、お地蔵さま、どうか、どうか、どうかサンナンさんの腕と脚を元通りにしてください!
手をぎゅっと合わせて、お願いする。
(………それから、)
それから、山南さんの一番になれますうに───。
(………、あかん、あかん)
それは欲張りすぎだろう。
(二番でいいです)
二番でもいいから、ずっと、ずっと傍にいられますように………
もう一度、深く頭を下げてから、あたしは山南さんの隣に戻った。
「う〜、寒っ」
少しの間離れただけなのに、すっかり冷えてしまった身体を山南さんの右腕にくっつけた。
すると、
「ほら、こうすれば暖かいよ」
山南さんは、自分の羽織の紐をほどくと、あたしを羽織の中にすっぽりと包み込んだ。