明けましておめでとうございます
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「丁度いい、私も厄介の身でこのように広い部屋を独り占めしているのは心苦しかったんだ。君も一緒にこの部屋を使うかい?」
「えっ?!」
悪戯っぽい笑みを浮かべて、山南さんはくすくす笑う。
「もーう、本気にしますよぅ?」
山南さんは、静かに笑みを浮かべている。
「本気にし───」
「只今戻りました」
その続きは馬詰さんの声がさえぎった。
「ご苦労様です、馬詰さん」
スッと障子が開いて、馬詰さんが
部屋に入ってきた。
【本気にしたかい?】
【本気にしてはいけない】
それとも、───本気にしていいよ
恨めしい気持ちで馬詰さんを睨みつけた。
「じゃあ、出掛けようか。
馬詰さんが戻ってきたことだし」
「は、」
馬詰さんは返事をして、山南さんが立つのを助けた。
明けましておめでとうございます<2>/終