明けましておめでとうございます
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「ほら、そんな所に突っ立っていないで、火にお当たり。
正月くらい、仕事は休んでゆっくりしなさい」
そう言って、自分の隣をトントンと叩く。
あたしは言われた通りに、山南さんの隣に据わった。
隣と言っても、火鉢に向かって膝と膝を直角に突き合わせる格好だ。
隣に座って部屋を見渡してみて、あらためて二人きりなんだと意識した。
「なんか、久しぶりですね。二人きりって」
山南さんがケガをする前は、こうして二人きりで英語の勉強をしたり、夜遅くまで話し込んだりした。
でも、今は、山南さんが起きた時から寝るまで馬詰さんが控えているから、なかなか二人きりで話をするチャンスがない。
土方さんも目を光らせているので、馬詰さんが帰った後に山南さんの部屋に行くこともできないでいる。
「そや、久しぶりに明日からは遅くまでここにいてもいいですか?
小うるさい土方さんも
すると、山南さんは苦笑いを浮かべた。
「馬詰さんは明日から隣にの部屋で寝起きすることになったんだよ」
「えっ?!」
「今後は源さんと部屋を一緒に使うらしい」
「ええーーーぇ、………」
源さんが下坂している間だけでなく、帰ってきてからも隣に住んで、24時間体制で山南さんのお世話をするという。
まあ、二人きりになったところで、何か起きるという事もないのだけど───。
「なんだか、私のせいで大勢の人に迷惑を掛けてしまうな」
「そんな、迷惑とか思いませんし!
そやけど、あたしみたいな居候が一人でお部屋使わしてもろてて、なんか申し訳ないですね」
あたしが肩をすくめると、山南さんは「あ、」と目を見開いた。