明けましておめでとうございます
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「それはそうと!」
いつも朝は静かな新八さんが、珍しく身体を前のめりに口を開いた。
「サンナンさんは、どうするんだ?」
「そりゃ、サンナン先生は、屯所に残られることになるだろう」
新八さんの前に座っている源さんが答えた。
「てことは、俺ののぞみちゃんがサンナンさんと二人っきりってぇことじゃねぇか」
「えーーっ、ズルい!!」
平助くんが首を伸ばして同調した。
「落ち着きなよ、平助。
馬詰さんがいるし、第一、サンナンさんはのぞみ君に手を出すような悪趣味じゃない」
「それもそうか!」
平助くんが膝を打って大きくうなずく。
思わず「平ちゃん?!」と睨み付けてしまった。
「違うよ、サンナンさんには明里さんがいるしなって意味だよ」
「だけど、サンナン先生、なぜ明里どのとのことを破談にされたんだろう………」
源さんがボソリと呟くと、総司くん以外のメンバーが全員「えっ?!」と声を上げた───いや、一くんだけは少し目を上げただけだった。
「なんで、なんで?!なんでなんだよーう!」
平助くんは腰を浮かして、源さんの方に身を乗り出している。
「さ、さぁ、私は理由までは………」
「それは!」
怒ったように総司くんが言った。
「それは、聞かなくたって分かるだろう?
今のサンナンさんを見れば」
その一言で、場はしんとした。
気まずい雰囲気のまま朝食を終えて、あたしは土方さんの部屋にお膳を下げに行った。
「入りますよーう」
障子を開けると、土方さんは机に向かっていた。
お膳を見ると、雑煮以外は平らげている。