明けましておめでとうございます
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せっかくだから、初詣をしたい。
「うん、いいよ」
お雑煮を飲もうとして、でもカシラ芋が邪魔でどうしようかと悩んでいる顔が可愛い。
もう一度、お椀をお膳に置いた山南さんは、箸をブスリとお芋に刺すと、お煮しめが盛り付けてあった鉢にそれを入れた。
その仕草がどことなく小さな子どもみたいで、またあたしはクスリと笑った。
(
「これがお雑煮?」
「はい、白味噌なんで………」
「どろどろしてるけど」
「はぁ、結構甘いかと………」
あたしもまだ味見してないから分からないけど、昔は沢山白味噌を入れて作ったからドロドロしてて、とても甘かったと聞いた。
山南さんは、興味深そうにお椀を持ち上げると、意を決したように口を付ける。
様子を見守っていると、やがてお椀をお膳に戻した山南さんは、きょとんとした顔であたしを見た。
「どうですか?」
すると、たちまち苦笑いの顔になる。
「甘い」
「やっぱり!」
山南さんは、声を立てて笑った。
「早く君も頂いてきなさい。それから散歩に行こう」
左之さんの部屋に戻ると、やっぱりここでも雑煮騒動が勃発していた。
見回してみると、ほぼ全員が雑煮に手を付けていない。
新八さんだけが、お芋をすっかり平らげていた。
「なんなんです?
失礼やから、ちゃあんとお雑煮も食べてくださいよぉ?」
席に着きながら言うと、源さんが困った顔であたしを見た。