始まった日々
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「新八──神輿じゃねぇんだから、担ぐはねぇだろ」
そして、優しい口調であたしに言ってくれる。
「俺に言いな、おぶってやるから」
やっぱり左之さんは素敵だ。
新八さんは、ばん、とあたしの肩に手を置く。
「それにしても、平助と二人きりの時じゃなくて良かったな。
平助じゃあ、とてもじゃないがのぞみちゃんを担いで帰ってくるなんざ無理だろうよ」
「うるさいなぁ!俺だって、のぞみくらい背負えるさ」
「無理無理、のぞみちゃんは、お前ぇと同じだけ丈があるんだぞ。
やっぱ、俺くらい丈がねぇとな」
新八さんは、立ち上がって自分の身長を平助くんに見せつけた。
「どれ、総司の言うように重いかどうか、俺が確かめてやろう」
新八さんの声に、はっとしたときはもう遅かった。
ふわり、身体が浮いたかと思うと、言葉通りにあたしは新八さんの肩に担がれていた。
「ちょ──、」
これって【負傷兵を運ぶ】担ぎ方じゃあないの?!
「総司、これのどこが重いんだ」
新八さんの大声が新八さんの肩を通して、あたしのお腹に響く。
「鍛え方が足りんねぇんだよ、お前ぇは。もっと稽古しろ、稽古を!」
「新八!
だから、女の子を担いでどうすんだってばよ!」
「そーだよ!俺がおぶってやるってば!」