始まった日々
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<4>
左之さんと新八さんがいないなか夕食を摂って、「まだ足が痛むだろう」と平助くんと一くんがお膳を片づけてくれた。
実際は、ゲタをはいていなければ、それほど痛くはないのだが、せっかくの申し出なので快く受けることにしたのだ。
あたしは胸の中でぺろりと舌を出す。
そんなあたしの背中に、
「下駄をはいてなきゃ、それほど痛くないはずだけど?」
総司くんが言ってきた。
あたしはくるりと振り返って言い返した。
「誰かさんに、ぎゅうっ、て拭かれたし痛いねん」
「へーえ、誰?」
「自分やろっ」
あたしが総司くんの肩を押すと、総司くんは「あはは」と屈託なく笑った。
その頃玄関では──
「なんで、平助と斎藤が膳を運んでるんだ?」
「のぞみちゃんは、どうした?」
原田と永倉が帰還していた。
「ああ、今日、のぞみの下駄を買いに行ったんだけどさ。
買ったばかりの下駄をはいて帰ったもんだから、鼻緒ずれ起こしちまって」
「おいおい、歩けねぇほど酷ぇのかよ!?」
永倉が大声で問いただす。
それに対して、斎藤が真面目な顔で説明した。
「鼻緒ずれで死ぬかもしれんと怯えていたから、【大丈夫だ】と言い聞かせてはおいたのだが……」
「そんなに酷ぇのかよ……」
原田も表情を曇らせた。