始まった日々
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その瞬間、指の間に激痛が走る。
「いだーーーーーっっ!!」
土方さんが、おもむろに、あたしの親指と人差し指を広げたのだ。
桶から足を抜こうとするのを阻止するように、土方さんが足首を掴んだ。
「馬鹿野郎、じっとしないか」
裸足で地面に降り立ったときに、砂が傷についたのだろう。
そこを洗おうということらしい。
「平助、動かねぇように、こいつを捕まえてろ」
平助くんが苦笑いを浮かべて近付く。
「悪く思うなよ」
けど、近付いたところでたじろいだ。
「土方さん、どうやって捕まえとけば……?」
「──あ?どうでもかまわねぇよ。
そうだな、後ろから羽交い締めにでもしとけ」
「は、羽交い締め……?」
平助くんが、戸惑った。
(さっきは、逢い状出せばよかった、とか抜かしてたくせに)
「なんだ、照れてんのか?女を知らねぇわけでもねぇだろ」
「そ、そーだけどさぁ!」
土方さんは、小さく笑うと立ち上がった。
「代われ、俺が捕まえててやる」
土方さんの手が足首から離れた隙をついてあたしは逃げ出そうとした。
しかし、そのあたしの腰を、土方さんが後ろか抱きかかえた。