始まった日々
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総司くんは、あたしを背負ったまま庭まで歩いて行く。
井戸端まで来てから、あたしを下ろした。
平助くんが、汲み上げた水を桶に移す。
「ほら、ここに足を突っ込めよ」
平助くんに肩を貸してもらって、あたしは片足を桶につっこんだ。
「うーー、しみるぅーー!」
平助くんが苦笑する。
「大丈夫か?」
あたしは桶の中でぶらぶらと右足を揺すってから、左足にかえて、同じように顔をしかめて桶の中で足を揺らした。
「よし、キレイになった!」
かかとで立って、縁側へ向かおうとすると、土方さんが立ちはだかった。
「何してる、もっとちゃんと洗わねぇか」
「洗いましたよ」
あたしは、ヨタヨタとかかとで歩きながら答える。
そのあたしの二の腕を掴んで、土方さんはもう一度井戸へとあたしを引きずっていく。
「ちょう、──」
平助くんに井戸から水を汲み上げさせて、桶の水を替えた。
「ほら、足を桶に入れろ」
渋々、片足立ちになって、右足をもう一度水の中へと入れる。
すでに濡れているせいか、さっきほどは沁みない。
「俺の肩に掴まってるといい」
お言葉に甘えて桶の横にしゃがみ込んだ土方さんの肩に手を乗せた。