始まった日々
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「裸足で歩いて、それ以上怪我されると厄介なんだけど」
そう言うと、あたしに背を向けてしゃがみ込んだ。
「ごちゃごちゃ言ってないで、さっさと負ぶわれなよ」
「いや、……でも、」
「いいから、早く」
総司くんは立ち上がったかと思うと、あたしの手首をつかんだ。
そして、くるりとあたしに背を向けると、背負い投げするみたいに、ひょいとあたしを背負ってしまった。
「──え、ちょっと!」
「暴れないでよ、落っことすよ」
「ゲタを持ってやるよ」
平助くんが、ゲタとサンダルをあたしの手から取り上げた。
総司くんに背負われて帰ってきたのを土方さんが見つけて目を丸くした。
「どうした」
「いや、ちょっと……」
「のぞみが鼻緒ずれで歩けなくなっちまって」
平助くんが説明する。
「鼻緒ずれ?──いや、そうじゃなくて、なんでまた男のなりをしてるんだ」
「──え、ああ、暑くて」
「はぁ?」
「訳がわからねぇ」そうひとりごちて、土方さんは手を伸ばすと、あたしの足に触れた。
「あーあ、ひでぇなこりゃあ。さっさと洗ってこい」
「うん、そうする」
総司くんが答えて、あたしを揺すり上げた。