始まった日々
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彼女は平助くんに向かって言う。
「──ん?ああ、うん。のぞみ君」
「のぞみはん?」
彼女は小首をかしげ、平助くんに耳打ちした。
「女子はん?」
「──んあっ?」
「なんで男の恰好したはるん?」
今度はあたしに向かって聞いた。
「この恰好の方がラクなんで」
「へえー」
興味津々の顔つきになった。
「僕は、ざる、ね」
総司くんが愛想よく言うと、
「──あ、へえ!すんまへん、注文聞くんすっかり忘れてました」
彼女は屈託なく笑った。
平助くんも、ざるそばを頼む。
(あたしは……、)
きつねうどんも、たぬきうどんも、この蒸し暑い状態で食べたら死ぬに違いない。
(冷やしうどん、あったらええのに……)
「【冷やしうどん】て、できます?」
「へ?」
彼女は目を丸くして聞き返した。
「冷やし、うどん……どすか?」
「はい、」
初めて聞いた、という顔だ。