始まった日々
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さて、新しく買ってもらった(もちろん男物の)ゲタに履き替え店を出た。
「これでなんか、引き締まっまた感じするな。
サンダルもええけど、やっぱりなんか変やもんね」
あたしは、両手に下げたサンダルをぷらぷらと揺すって見せた。
「そうそう、今、京で、異国のものを身につけてると、長州の奴らに狙われかねねぇしな」
「ちょうしゅう?」
(──って、何県やったっけ?)
(九州のどこか?)
「ああ、幕府側の要人を【天誅】とか言って暗殺して回ってんだ」
「まじで?こわ……!」
「そ、だから君も気を付けなよ」
あたしの前に回って歩いていた総司くんが振り返る。
「まあ、君は男の恰好してるけど、あいつら女子にだって容赦ないからね。せいぜい気を付けなよ」
「そやけど、どう気をつけたらええん?」
「ぷらぷら一人で外出しないこと」
──なんか、
屯所でも「一人になるな」って言われてるし、外に出る時も「一人で出るな」って言われるし。
江戸時代において、孤独に浸りたいときはどうすればいいのか。
「出かけたいときは、俺たちに声をかけなよ」
平助くんが笑顔で言ってくれた。