The Nightmare After Christmas
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着替え終わると、「行くぞ」と顎をしゃくる。
「え、土方さんと一緒に行くんですか?」
「もう陽が落ちてる。近所とは言え、女二人きりで歩かねぇ方がいいだろう」
でも、山南さんが【私と一緒に】と言っていた。
「ほな、サンナンさんと一緒に行きます」
土方さんは、横目でジロリと睨みつける。
「俺じゃあいけねぇ理由でもあるのか」
「そういう訳とちゃいますけど、さっき【一緒に行こ】て言うたはったんで」
「じゃあ、サンナンさんも一緒に行こう」
(なんか、………)
主導権の取り合いのように感じられて、居心地が悪い。
しかし逆らったところで、事態が変わるわけでもないと知っているので、あたしは渋々「はい」と返事をした。
山南さんを呼びに行くと、彼はすでに黒紋付に着替えていた。
ちょうど、馬詰さんが白足袋をはかせているところである。
「あたし、やりますし」
半ば割り込むように馬詰さんを押しのけた。
こはぜを留めて顔を上げると、山南さんが照れ臭そうに見下ろしている。
「やあ、見違えたな」
「え?」
「とても綺麗だよ」
そう言って、あたしの顎を持ち上げた。
キスされるみたいな格好になって、顔が熱い。
「髪も上手く結って貰ったね。
これなら、永倉くんたちと買った晴れ着も見栄えがするだろう」