The Nightmare After Christmas
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「わざわざ土方くんの許可を取る必要はないよ。
私も一緒に行くんだから」
───、なんだろう?
「あ、………はい」
山南さんが苛立ったように感じたが、顔を見ると相変わらず優しい笑みを浮かべている。
やはり、土方さんに何か思うところがあるのだろうか。
「そう言えば、土方くんに黒紋付を作って貰っていたろう?」
「それ、着た方がいいですか?」
「せっかく作ってもらったんだから」
あたしは山南さんの部屋を出て、おマサさんの所へ向かった。
彼女は、頭に巻いていた手拭いを解きながら、ちょうど台所から出てきた。
「あぁ、あんた!聞いたえ!」
遅れて台所にやって来たおマサさんは、そこにリクちゃんとスエちゃんがいない理由をヨシさんから聞かされた。
二人の代わりに、餅つきの手伝いをしていたという。
「もうリクちゃん戻ってきました?」
「へぇ、なんや可哀想で見てられしまへんわ。
野口はんとは【一緒になろ】言うてたんどっしゃろ?」
おマサさんは、もともとはそこに眉があるのであろう場所をキュッと寄せた。
「土方はんも、酷なことしはったもんや。
なんも、切腹ゆわんでも」
慌ててあたしは言う。
「ちゃいます、ちゃいます!」
「へぇ?」
「土方さん違て、近藤さんです!」
「へぇ?近藤はんかいな!
またえらいきついお沙汰出さはったんどすなぁ」
おマサさんは、眉があったところを寄せたまま、大きなため息をついた。