The Nightmare After Christmas
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「それは、どうとも言えないね」
あたしは、視線を上げて山南さんの顔を見た。
彼は、目の前の壁をじっと見つめている。
やがて、右手で畳を押しながら、あたしと対面になるようにこちらを向いて座った。
「確かに、謹慎でも構わないような気もする。でも、近藤さんはそれでは駄目だと判断されたんだろう───」
「そうじゃなくて」
山南さんは、「え?」という風に目を丸くした。
「そうじゃなくて、【ケンカの仲裁をしたのがサンナンさんやったら】てことです。
近藤さんは、サンナンさんに切腹て言わはるでしょうか?」
山南さんは、困ったようにほほ笑んだ。
「第一、私ならもっと上手くやるよ。野口くんは生真面目過ぎたんだ」
生真面目過ぎたから───不味くてのみ込めない食べ物みたいに、それは喉の奥の方に引っかかった。
「何か、形見を貰えるよう手配しよう」
形見なんかもらったって───野口さんは、もうここにいないのに。
「通夜は今夜だ。おリクさんを連れて行ってやりなさい」
あたしやリクちゃんも行っていいのだろうか?
ここに来て通夜と葬儀に出席したのは、芹沢さんたちが殺された時だけだ。
「あたしとかリクちゃんが行ってもいいんですか?」
「無論構わないさ」
山南さんは苦笑した。
「じゃあ、土方さんに───」
訊いてみます───と言おうとしたのを山南さんが遮った。