The Nightmare After Christmas
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「おりくちゃん!」
「あて、お武家はんの御新造はんやもん!泣いたらあかんのやもん!!」
そう言うものの、リクちゃんの両目から堰を切ったように涙が溢れ出した。
あたしの肩に顔をうずめて、リクちゃんは嗚咽を漏らす。
「それでええんや、内に溜めたらアカン。しんどいだけや」
リクちゃんは肩を震わせてあたしの襟に取りすがった。
「泣いたらあかんのに………、やっぱり、あては、百姓の娘なんどすなぁ。
悲しい時に泣くのん辛抱せなあかんやなんて、出来ひん───」
つかえていたものが取れたように、リクちゃんは声をあげて泣き出した。
(なんでなん?)
いくら新選組の体面を保つためとはいえ、切腹が必要だろうか?
いや、これが総司くんなら切腹にはならないはずだ。
釈然としない思いを抱えて、あたしは土方さんの部屋へ向かった。
The Nightmare After Christmas<2>/終