The Nightmare After Christmas
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「のぞみはん?」
リクちゃんだ。
気が付いたのだ。
まだ布団に横たわったまま、顔だけこちらを向けている。
スエちゃんの背中をトントンと叩いてから身体を離して、あたしはリクちゃんが寝ている布団の側に膝をついて座った。
なんと声をかければよいか分からず、あたしはパチパチと瞬きした。
カサカサに乾いてしまった唇を、リクちゃんは苦労してようやく小さく開いた。
「………あのおひと、もうお腹召しはったんどすなぁ」
その落ち着いた口調に驚きを隠せずにいると、リクちゃんはさらに続けた。
「ちゃあんと出来はったんやろか」
虚ろな瞳で天井をぼんやりと見上げている。
何か思い出したのか、目許を緩めると、くすりと笑った。
「野口はん、ちょっと甘えたなとこあったさかい」
つー、と一筋涙が伝った。
リクちゃんは、慌ててそれを袂で拭うと、「すんまへん」と笑った。
そして、ゆっくりと起き上がる。
「えらいことや、今日は忙しいのに。
早よ、お台所戻らな」
「おリクちゃん!!」
あたしの横から、スエちゃんが割り込むようにしてリクちゃんの膝もとに取りすがった。
「わあん」と泣いている。
「おスエちゃん………」
リクちゃんは、スエちゃんの肩にそっと手を置いた。