始まった日々
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
総司くんの後について縁側を歩いていると、相変わらず碁を打っている平助くんと一くんが顔を上げた。
「のぞみ、さっきの方が可愛くて良かったのにぃ」
平助くんが溜息をつく。
「出かけるのか、総司?」
一くんが静かに訊いた。
「のぞみ君に下駄を買ってやれって、土方さんに言われたから」
「じゃ、俺たちも行こうか」
平助くんが膝に手をついて立ち上がる。
一くんも無言で立ち上がって刀を腰に差した。
「あたしも、刀さしてみたい」
今まさに腰に差そうとしている平助くんの刀を指差した。
平助くんは「やれやれ」という顔で、たった今差そうとしていた刀を左手に持って、右手で脇差を引き抜いた。
「ん、」
そう言って、脇差をあたしにぬっと突き出す。
あたしはそれを受け取って、にんまりと笑った。
しかし、いざ差してみようと思うと、どこに差すのか分からない。
帯なのか、袴なのか。
「これ、どこに入れんのん?」
「どこって、帯に差すんだよ」
帯と言われても、ぐるぐる3~4回は巻いている。
「やって?」
「ええぇ?」
あたしに脇差を押し付けられて、平助くんは困ったように眉を下げる。
「俺が差してもいいのかよぅ……」
「ええよ」
どうやら、帯に手を突っ込むのをためらっているらしい。