The Nightmare After Christmas
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それが表情に出ていたんだろう。
山南さんは続けた。
「喧嘩の仲裁だとさ」
「ケンカの、仲裁?」
「うん」
「ケンカの仲裁って、そんなアカンことなんですか?!」
山南さんは静かに説明した。
「新選組とは関係のない外のごたごたに巻き込まれたんだ。
昔馴染みに縋られて、否と言えなかったらしい」
「そんな………」
「野口が肩を持った側と対立した連中が、近藤さんに談判に来たんだ。
管轄外の地区で、騒ぎが新選組の名を伴って大きくなってしまったことを知った近藤さんが、その場で切腹を決断された」
「近藤さんが?!」
「ああ、土方くんが外出中でね。
彼が居れば、或いは沙汰は違ったかもしれないけど」
土方さんがいれば───。
一体どこに行ったんだろう?
朝食の後、部屋を覗いた時には、もういなかった。
「土方さんは?」
「うん?」
「土方さん、もう戻ったはるんですか?」
それに何か意味があるわけではないけど、そう聞かずにはいられなかった。
もう戻しようがない。
土方さんが戻っていたって、もう切腹してしまったものを無かったことに出来ないことは分かっている。
山南さんは、静かに首を横に振った。
「いや、まだ外出中らしい」
あたしは、大きく息をついた。
「野口を知っているのかい?」
「こないだ、久しぶりに台所で会いました。
リクちゃんといい仲になってて、結婚の約束してたんです」
「そう、………だったのか」