The Nightmare After Christmas
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それにしても、いったい野口さんに何があったんだろう?
この間台所で会った時は、感じのいい若者といった風情だった。
オリジナルメンバーの野口さんはなら、もとより隊規はよく知っているはずなのに。
なぜ───。
あたしは、山南さんの部屋で待つことにした。
火鉢をほじくると、まだ火が残っている。
(あっためとこ)
山南さんは中々帰ってこない。
他のメンバーもまだ部屋に戻っていないようだ。
リクちゃんの様子を見にいこうか、そう思ったとき、山南さんの足音が聞こえた。
立ち上がって、部屋を出る。
縁側をのぞくと、馬詰さんに支えられた山南さんがいた。
部屋まで到着するのを今か今かと焦れながら、いよいよ部屋の前までやってきた山南さんに、抱きつくようにして中に引き入れた。
「おや、部屋を温めておいてくれたんだ」
「どうやったんです?」
山南さんの言葉に応えず質問したあたしに、山南さんは苦笑いした。
「まず、座らせておくれ」
「すいません」と言って、山南さんをそっと火鉢の側に座らせた。
山南さんは、まず火鉢の上で手を温めてから馬詰さんに向かって言った。
「馬詰さん、少し外してもらえませんか」
馬詰さんは、「はっ」と一礼すると、静かに部屋を出て行った。
でも、立ち去る気配はなく、部屋のすぐ外に控えているようだ。
山南さんに視線を戻す。
彼は険しい顔付きで火鉢を見詰めていた。
「サンナンさん、」
「隊規違反だそうだ。
【勝手なる訴訟の調停はこれを禁ず】」
「訴訟?」
意味が分からない。