始まった日々
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男物の着物というのは、なんと理にかなっているのだろう。
帯も腰骨の位置で締めればいいし、袴もガウチョみたいで結構風通しがいい。
何より、
「仰向けに寝転べる……」
手足をばたばたと動かしていると、呆れ顔があたしを見下ろした。
「──あ、総司くん」
「なんでまた、その恰好に戻ってるのさ」
あたしは起き上がって胡坐をかいた。
「暑ぅて暑ぅて。あのままやったら、汗疹だらけになりそうやったし。
平助くんには申し訳ないけど、また貸してもろてん」
総司くんはため息を落とすと、
「確かに袖が短いとは思ったけどさ、あれはあれで結構似合ってたのに」
そう言われると、何か気まずいけれど。
「まあ、そう言うてくれるんは嬉しいけど、暑さに負けました」
あたしは、ガクッと頭を垂れた。
「土方さんから、下駄を買ってやれってお金をもらったんだけど、その様子じゃ男物の方がいいかもね」
総司くんはくすっと笑った。