The Nightmare After Christmas
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つきあがったばかりの、もうもうと湯気の立っているお餅を、女中さんたちが手早く丸めていく。
「熱ないん、リクちゃんもスエちゃんも?」
「熱おすよ」
スエちゃんが眉尻を下げて、赤い顔で言った。
見ると、確かに手が真っ赤になっている。
「ちょっとあたしもやってみてもいい?」
「よろしおすけど、火傷しはりまへんやろか?」
心配げにリクちゃんと顔を見合わせる。
「おスエさん、言い出したら後には引かない子だから、【もう嫌だ】と言うまで、させてやって下さい」
山南さんが笑い含みに助け舟を出してくれる。
あたしは手を洗って、まだまだ湯気の立っている餅を親指と人差し指で丸を作って、ちぎろうとしてぎゅっとつかんだ。
「うわぁっちぃぃい!!!」
慌てて指をお餅から離す。
手の平を見ると、見事に真っ赤にはれ上がっていた。
「熱うううっ!!!」
手をぶらぶら揺すって、ふうふう、と息を吹きかける。
「見せてごらん」
苦笑いで山南さんが右手を差し出した。
「ほら、真っ赤ですぅ」
「おやおや」
困ったように言うと、山南さんは、「ふーう」とあたしの手に息を吹きかけた。
手の平に当たる山南さんの息がくすぐったくて肩をすくめる。
「井戸で冷やしておいで。火ぶくれになってしまうよ」
「はぁい」