The Nightmare After Christmas
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お餅は米粒がたくさん見えていた状態から、かなりなめらかになってきた。
「あたしも、ついてみようかなー」
「やめときなはれ。怪我したらえらいこってっせ」
源之丞さんが苦笑した。
小さい時も、そう言って、させてもらえなかった記憶がある。
「ちょっとだけ。いいでしょ、サンナンさん」
山南さんの顔を覗き込むと、「大丈夫かい?」と苦笑いを浮かべた。
「大丈夫、大丈夫!」
ささっとたすきを掛けて土間に下りる。
手ぬぐいで額の汗をぬぐっている下男さんから杵を受け取った。
餅の上にどっしりとのっている杵を、
「よっ、と」
掛け声とともに振り上げると、みんなから「ああーー、」と心配そうな声があがる。
「ほっ、」
餅の上にどすんと落とす。
わははは、と周りから陽気な笑い声が上がった。
それを数回繰り返して、あたしは音をあげた。
「もう無理」
再び下男さんに交代してもらって、あたしは山南さんの隣に腰掛けた。
「そや、島田さんにぜんざい作ってもらわな!」
「島田くんに?」
「はい、お相撲が来たときあったでしょ、壬生寺に。
その時、島田さん言うたはったんです。【寒なったらぜんざいしよ】って」
あたしたちがおしゃべりをしているうちに、第一弾のお餅がつきあがった。
あんなにみんなにお知らせしておいたのに、いまだ誰も見物にやって来ない。