The Nightmare After Christmas
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「のぞみはん!」
スエちゃんが見つけて声をかけてくれる。
「もう始まる?!」
「へえ、そろそろ始まりそうどす」
「よし、サンナンさん、連れてくる!」
腕まくりしたあたしに、スエちゃんは笑い含みに言った。
「何回もしますし、そんな慌てはらんでも」
あたしは大急ぎで山南さんの部屋へ向かった。
「サンナンさぁ〜ん!!………あ、」
しまった、うっかり返事をもらう前に、障子を開けてしまった。
山南さんは、脇腹を押さえてクスクス笑っている。
「す、すいません………」
「いや、いいんだ」
山南さんは笑っている。
「いつも、土方くんの部屋にそうやって入って行くだろう?
いつになったら私の部屋にもそうやって飛び込んできてくれるのかな、と楽しみに待っていたくらいだよ」
優し過ぎる、山南さんは。
「もう準備は出来たようかい?」
「はい、そろそろ始まりそうです」
山南さんは、馬詰さんに支えられながら、ゆっくりと台所へ移動した。
そのスピードは、今のあたしにとっては少しじれったいものだが仕方がない。
台所が近付くと、ドスン、ドスン、と杵をうち下ろす音が聞こえてきた。
「やってる、やってる」
あたしの背後で山南さんがウキウキしたような声で言った。
ガマン出来ずに、あたしは駆け出して台所をのぞく。
「サンナンさん、早く早く!」
山南さんの苦笑いを見て、「しまった失言だった」と気付いた。