The Nightmare After Christmas
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「サンナンさん、お掃除終わったらお餅つき見に行きませんか」
「うん、そのつもりでいるよ。
さっき、そう教えてくれただろう?」
山南さんは、どこか笑い含みだ。
そうだった。
お膳を持ってきた時も、お膳を下げにきた時も、【お餅つき見に行きましょねー!】と誘ったのだった。
「そうでした、楽しみすぎて」
ゲンコツを作って、自分の頭をコツンと叩く。
「土方くんの用事はいいのかい?」
「はい、たぶん。出かけたはるみたいなんで。
書き置きもありませんし」
「そう、なら良かった」
ニコリと山南さんは笑った。
山南さん部屋をていねいに掃除して、隣の源さんの部屋へ行く。
「源さ〜ん、お掃除で〜す!」
そう声をかけると、くすくす笑う声とともに障子が開いた。
「今日も元気がいいね」
「源さん、知ったはります?今日お餅つきあるんですよ」
「ああ、知っているよ」
源さんは、クスクス笑っている。
「朝餉の時、そう教えてくれたじゃないか。忘れたのかい?」
そうだった。
朝食の時、【今日、お餅つき大会あんねんて!】と皆に発表したのだった。
総司くんは白けた顔で【そんなものは珍しくも何ともない】と言った。
源さんの隣は、一くんたちの部屋だ。
二人はそこにいなかった。
「きれえ、きれえ」
掃除を強制終了したあたしは、まず台所へ偵察に戻った。
せっかく山南さんを連れて行って、まだまだ始まらないじゃ申し訳ない。
台所をのぞくと、蒸されたお米のいい匂い。
もうもうと湯気の立つ台所をキョロキョロと見渡した。