始まった日々
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平助くんの部屋の前を通ると、一くんと碁を打っていた。
「ああ、平ちゃん、ちょうど良かった!」
あたしは、平助くんに背中を向けて正座する。
「帯、ほどいて」
平助くんから答えが返ってくるまで、たっぷり3秒くらいはあっただろう。
「──は?」
一くんは、驚愕の表情であたしを見ている。
「ほどいて、帯」
「そ、そんなこと言われたって。なぁ、一くん……」
「あ、ああ……」
「もう、なんでいちいち一くんに相談すんのよ。早よ、ほどいてってば!」
「で、でも」
「でもも、へったくれもないから、早よほどいてってば」
あたしはまた、帯を引っ張った。
「おい、のぞみってば!」
平助くんの声に、なぜか一くんが慌てて障子を閉めた。
おろおろする二人をよそに、帯と格闘することしばらく──。
ぱさり、と音を立てて、帯が足元に落ちた。
「はあ~~~~~~~っ」
帯を蹴散らして、あたしは仰向けに寝転がる。
二人は同時に後ろに飛び退った。
「生き返ったぁー」
「──は、はあ?」