Silent Night, Holy Night
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「心配しなくとも、何もしないから」
山南さんは、クスクス笑っている。
「や、わ、ち、違うんです!!そんなこと、思てませんし!」
恥ずかし過ぎて顔が熱い。
あたしはすっくと立ち上がって、ストンと山南さんの隣に座った。
山南さんが、早速盃を持ち上げたのであたしはお酒を注いだ。
妙な緊張感から、お銚子が盃にぶつかってカチャカチャと小さい音を立てた。
山南さんは、それを茶化すこともなく、静かにお酒を飲み干した。
素敵な人だ。
正直、明里さんがうらやましい。
あたしなら、───抱かれなくたって構わない。
こうして、くっついているだけで、
(しあわせ)
バレないように、肩がそっと山南さんに触れる程度に近付いた。
肩から山南さんの体温が伝わって、何とも言えない心地よい気分。
山南さんは、気付いているのかいないのか、それについては何も言わないままだった。
もちろん、あたしに触れてくるような事もない。
【身の回りの世話をするってことは、手を付けられるってぇことだ】
やっぱり山南さんは、そんなことをする人じゃない。
その反面、少し寂しくも思う。
やっぱり、明里さんじゃなきゃダメなんだ───そう思うと、胸が詰まった。