Silent Night, Holy Night
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山南さんは、話の続きを楽しみにしているみたいに、あたしの目を覗き込んでいる。
「あたしが持ってるお金じゃ、なんも買えへんて言われたんで」
山南さんは優しい笑みを浮かべた。
「その気持ちだけで十分だよ」
「かわりになんかしましょうかね。肩たたきとか」
「それじゃあ、まるで親子みたいだ」
クスクス笑って、山南さんは眉尻を下げた。
「私は、そんなに年寄りかな………」
どことなく寂しそうに言うので、慌てて言い直した。
「そ、そんなことないです!
土方さんより、サンナンさんの方が若いですし!」
「あはは」と、山南さんは声を立てて笑った。
「ごめんごめん、ちょっと意地悪だったね」
「ほな、何がええんですぅ?もう〜ぅ」
「そうだな………」
山南さんは少し考えて、
「じゃあ、もう少しこちらにこないか」
山南さんとあたしは、直角に中央を向くように座っている。
その座り方が、お酌をするにもおしゃべりするにも都合が良いからだ。
「私の隣までおいで」
ドキン、と心臓が大きな音を立てた。
【伽も出来るんだな】
土方さんの言葉が耳に甦る。
(ちがう、ちがう!)