Silent Night, Holy Night
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「美味い酒をつけてもらったね」
「うふふ」
リクちゃんに頼んで、こっそり良いお酒を入れてもらったのだ。
「クリスマスですし。お祝いですから」
「切支丹のね」
「秘密」といった表情で山南さんは囁いた。
「君の故郷は、切支丹が多いのかい?」
「そんなにも多くはないと思いますけど。
まあ、もともとはキリシタンのお祭りなんですけど、あたしらは単純に【お祭り】として楽しんでるだけです」
山南さんは、興味深そうに目を輝かせた。
「【ここ】では、やっぱりキリシタンは禁止ですか」
「そうだね」
静かに盃を傾ける。
「そもそも、なんでキリシタンはアカンのです?
人類みな平等やからですか?」
そんな風に習った記憶がある。
その考えが、身分制度を敷いていた江戸時代に不都合だったと───。
「異国からこの日の本を守るためだよ」
「え?」
「知らないかい?
切支丹の宣教師は皆、この国を侵略するための尖兵だよ」
「えーーー!!?」
山南さんは、あたしの顔を見てクスクス笑った。
「知らなかったって顔だね」
「ええっ?知りません、ホンマですかぁ?」
「本当さ」と、涼しい顔で山南さんは盃を傾ける。
「切支丹は、切支丹以外の文化を受け入れない。
日の本を切支丹で染めて、一気に侵略するつもりなんだ」