Silent Night, Holy Night
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総司くんは腕組みで顔をしかめて、あたしから距離をとった。
「風邪ちゃうし」
「じゃあなんなのさ」
「呆れてんねん」
「ははん」と、総司くんはニヤリとする。
「【沖田先生】がおモテになっていたので妬いているんだ」
あたしは目を細めて総司くんを見た。
「はい?」
「土方さんみたいに恋文の返事を君に書かせるほど僕は野暮じゃないけど、僕だってそれなりに────」
ずずーーーっ、と大きな音を立ててお茶をすすってやった。
「おまちどうさんどした」
愛想の良い可愛らしい声で言って、女の子が注文の品を持ってきてくれた。
お抹茶のわきに添えられた練り菓子が可愛らしい。
冬だからか、ツバキの花の形だ………たぶん。
「沖田先生、今日は、新人はんと見廻りどすか?」
(新人はん?)
「そうそう、もうほんっと出来ない子でさぁ。ほんと、迷惑しちゃってるんだよね」
「そうなんどすかぁ?」
彼女は眉尻を下げて同情的な顔をした。
(こんなアホな男のどこがええんやろ)
そして、彼女はあたしに視線を移した。
にこにこと笑っている。
「沖田先生の言わはること、よう聞かはったら早よ一人前になりますよって」
彼女はお盆を胸に抱いてぺこりと一礼すると、軽快な足取りで奥へ戻っていく。
ちょうど、奥から出てきた別の女の子に何事か耳打ちし、二人でこっちを見た。
肩をすくめあって、くすくす笑っている。