Silent Night, Holy Night
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意外と混み合った店内に、ようやく二人だけ座れるスペースを小上がりの座敷に見つけて、あたしたちはテーブルをはさんで座った。
すぐに店の女の子がやって来る。
「沖田先生、ようおいでやす」
名前を覚えてられていることに驚いて、あたしはキョトキョトと総司くんと女の子と交互に視線を動かした。
そして驚いている間に、総司くんはメニューを指差して、慣れた様子で注文する。
「君は?どうするの?」
そう訊かれて、我に返った。
「は?あ、えっと、何にしたん?」
「もう〜」と、頬をふくらませながら、総司くんはトントンと指でメニューを叩く。
首を伸ばしてそこを見ると、どうやらお菓子にお抹茶が付いてくるセットメニューらしい。
「あ、えっと、じゃあ、あたしも」
「じゃ、ふたぁつ」
総司くんは指を二本立てて愛想良く言った。
「へぇ、おおきにぃ」
目尻を下げて女の子は言って、チラチラと振り返り振り返りして奥へ戻って行く。
総司くんに視線を移すと、なにやらニヤニヤ笑っていた。
「なんなん、その顔。きっしょ!」
あたしはブルルと震えて見せる。
「君は知らないだろうけど【沖田先生】は、結構おモテになるんだよ」
湯のみからニヤけた目だけを出して総司くんは言った。
「お客さんやから、愛想良うしたはるだけやん。
それを真に受けてるとか、あ〜寒っ!」
「変な風邪うつさないでよ」
「は?」
「今、寒いって言ったじゃないか。悪寒がしてるんだろ?
だったら出掛ける前に具合が悪いって言ってくれなきゃ、もう〜〜〜うっ」