Silent Night, Holy Night
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「へ?」
さっきのアレだろうか?
「さぁ、なんか本みたいの?
窓から覗いたときは、文机の上にあったんやけど、部屋に入ったらもう無かった」
「それそれ!」
うしし、と総司くんは笑う。
あたしの肩を抱くと、勝手にあたしの部屋に侵入した。
「君も知ってる通り、土方さんって下手な俳句を詠むだろう?」
「ああ、うん………」
「公用に出た時なんかでもさぁ、ふと立ち止まって、懐紙に何か書き付けてることがあるんだよね」
「ふうん」
「でさ、どうやら、それをまとめてるらしいんだよ!
君が見たその本に!!」
「へー、そうなんや」
総司くんは白けた目であたしを見た。
「何その興味なさそうな反応」
「だって、興味ないもん」
「盗み見たいって思わないの?」
「別に」
「はっ、」と、さらに白けた顔であたしをまじまじと見た。
「いいよ、いいよ!
なぁんだ、君なら乗ってくると思ったのに!
鹿之助さんに手紙書いた時みたいに、わくわくできると思ったのになぁ!」
子供みたいに、ぷうっと頬をふくらませてそっぽ向いた。
そして、ちらりと横目であたしの様子を伺う。
「ね、君ってさ、しょっちゅう土方さんの部屋にいるじゃない。
土方さんが留守の時に、その本、というか句帳を探しておいてよ」
「なんで、あたしがそんなことせなアカンのよ」
「お願い!」
総司くんは、顔の前で両手を合わせる。
「いやや。そんなスパイみたいなこと」
「酸っぱくなんかないって。
そうだ!この間見つけたとっておきの甘味屋に君を連れて行ってあげるからさ」
「もう二人きりのお出かけはごりごり」
また長州のチンピラに取り囲まれたらたまらない。