Silent Night, Holy Night
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「き〜ぃよしぃ〜、こぉ〜のよ〜るぅ〜♪
ほぉ〜しわぁ〜♪ひぃ〜かりぃ〜♪」
スィーと、スケートを滑るみたいに縁側を進む。
土方さんの部屋の文机の正面にある障子が少し開いていて、そこから土方さんが机に向かっているのが見えている。
視線に気付いたのか、パッと顔を上げた土方さんは何やら【あっ】という表情になった。
そして、机の上に広げていた本を慌てて閉じる。
あたしが手元を覗き込もうとすると、ピシリと障子が閉まった。
(なんやねん、いちいち!)
ぐるりと縁側を回って、土方さんの部屋に到着。
「入りますよぅ」
障子を開けると、土方さんはすりすりと墨をすっていた。
あれ?───窓から覗いた時に文机の上に置いてあった冊子が無くなっている。
そうか、あたしに見られては困るものに違いない。
(ええ年してエロ本かいな、オッサン)
「何をわめいていた」
「へ?」
「男の名を大声で喚いていただろうが!
キヨシとの夜がどうとか!はしたねぇ!!」
ああ、【きよしこの夜】………。
ベタなボケやなぁ───と思いながら、あたしは言った。
「さっき、何したはったんです?」
「別に、なンにもしてぇよ」
「なんか、あたしにバレたらヤバいことですか?」
「は? なんで、俺がお前ぇなんかにこそこそ隠し事しなきゃならねぇんだ」
(知らんし)
土方さんは、背中を向けたまま、ゴシゴシと墨をする。
「何やったらいいです?」
「今日は特に何ンにもねぇ」
「………ほな、」