Silent Night, Holy Night
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やっぱり、この時代、キリスト教は禁句なのだろうか。
あたしは、ちらっと馬詰さんを見下ろした。
彼は【私は聞いてませんよ】という体で、じっと座っている。
馬詰さんは山南さんの世話役に徹していて、まるで空気みたいにいつもそこにいる。
うっかりすると、そこにいることを忘れてしまうことがあるくらい───。
「バレるとヤバいですか、やっぱり」
「まあ、バレるとね」
そうなんや───なぜキリスト教が駄目なのかよくわからないけど。
決まりごとなのだから、仕方ない。
「つまり、バレなきゃいいってことだ」
「えっ」と、山南さんの顔を見ると、悪戯っぽい笑みを浮かべていた。
「いいんですか、バレへんかったら」
「だって君はやりたいんだろう?その【くりす祭り】とやらを」
「はい、やりたいです!」
「早く用事を済ませてきなさい」と、優しい声で言われて、あたしは上機嫌で障子を閉めた。