Silent Night, Holy Night
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「サンタさんがプレゼント 配りに来てくれはんねん」
「三太?」
平助くんがお約束な感じの質問をする。
ピシリ、ひときわ大きな音を立てて、一くんは駒を将棋盤に打ちつけた。
「また妙な連中と関わり合っておるのではなかろうな」
眠たげな二重まぶたの目を鋭くして、一くんは声を低くする。
あたしは「あっははは」と、思わず手を叩いてしまった。
「笑い事じゃないよ。この前みたいな目に遭いたくねぇだろう?」
平助くんは心配顔だ。
「ちゃうちゃう、サンタさんはそんな人とちゃうから。
それに、昔ばなしに出てくる人や」
平助くんは、ホッと息をつく。
「ごめんごめん、七夕みたいなもん。
お空の上で織姫と彦星が逢うてる、っていうけど、ほんまはそんなん無いやん?
それと一緒。
子どもを良い子にさせるために、大人がつく嘘や。
【ええ子にしてんと、サンタさん来てくれやぁらへんよ】っていう」
見ると、一くんは顔を強ばらせていた。
ひょっとすると、七夕の夜には織姫と彦星がお空の上で逢っていると信じていたのかもしれない………。
凄腕の剣士のくせに、妙に純情なところがあってちょっと可愛い。
「さ、お掃除終わったから、あたしはこの辺で失礼さしてもらいます。
ほな、さいならー!」