Silent Night, Holy Night
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「じんぐるべー、じんぐるべーじんぐるおーざうぇーい♪」
あたしは上機嫌でホウキを動かす。
「きょおっわー♪楽っしい、くっりっすっまっすー、うっ♪」
リズムに合わせて、右へ左へ、スキーを滑るみたいに腰を振っていると、
「なんだよそれ、大丈夫かぁ〜?」
大層に顔をしかめて、平助くんが人差し指で自分のこめかみを突きながら振り返った。
平助くんは今、将棋盤をはさんで一くんと対局中なのだ。
「平助、止めさせろ。
気が散って次の手が考えられん」
「考ぁえられないの〜は、ア、ホ、や、か、ら〜ぁ♪」
あたしが面白がって歌うと、一くんは傍らに置いた刀に手を伸ばした。
「そっんっなー、ことくらいじゃ、ビッビッら、な、い〜〜♪」
こっちも腰を振り振り歌で対抗する。
「ハジメ君、やめなって。
土方さんに口答えするくらいなんだから、それくらいじゃ怖がらないって」
「ふん、こんなつまらぬ奴を斬るのは勿体無いわ」
「五右ェ門か!」
ルパンの五右ェ門を知らない二人は「?」と頭の上に浮かべている。
「何なんだよ、その妙な節は」
【節】というのは、歌のことを言っているのだたぶん。
「クリスマスやねん」
「栗がどうかしたのか?」
「そやから、【クリス祭り】」
「祭り?こんな時季に?」
「そうそう、まぁ偉いお坊さんみたいな人の誕生日?………って感じ?」
「空海とか、そういうのか?」
「そうそう」
「ふうん、」
一くんは、忌々しそうに将棋の駒をパチパチいわせている。