命の恩人
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「だから、サンナンさんは独りじゃ歩けねぇだろうが。
どうしたんだ!」
【どうしたんだ】って、自分が馬詰さんを寄越してるくせに。
「馬詰さんていう隊士さんが、お世話しに来たはりましたけど」
「なのにお前ぇも一緒に壬生寺参りか」
(なんなん、もう〜〜〜!)
「あきませんか、一緒について行ったら?」
「駄目だ」
「なんでなんですかぁあ?!」
オモチャを買って欲しいと泣いて駄々をこねている子どもみたいな言い方になってしまって、まるで自分が負けたみたいな気分。
「俺が用を頼みてぇ時にここに居なけりゃ意味がねぇだろうが」
「そやけど、出かけたはったやないですか」
「今はここに居るじゃねぇか」
「そぉですけど………」
まずい展開だ。
駄々をこねている場合ではないかもしれない。
逆らい過ぎると、役立たずの穀潰し扱いされて追い出されかねない。
「サンナンさんの世話は馬詰に任せとけ」
「そうですけど………」
わがままかもしれないけど、あたしも山南さんのお手伝いをしたい。
「何故そうサンナンさんにこだわる?手を付けられたいのか」
「ちゃいますって!」
またその話か。
「サンナンさんは、そんなことしはりませんし!」
「そもそも、サンナンさんが何故明里のことを破談にする必要があったんだ」
それは、────
【私はもう女を抱くことができないんだよ】