命の恩人
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山南さんが目を閉じたので、あたしはそっと部屋を出た。
あたしもちょっと昼寝をしよう────そう思って土方さんの部屋に行くと、部屋の主がいた。
「あれ、お出かけと違たんですか?」
土方さんは、じろりとあたしを睨み上げた。
「俺がここに居ちゃいけねぇか」
あれほど言ったのに、言いつけを守らず山南さんのところにいたのを怒っているんだろう。
「そんなことありませんけど、」
「【けど】なんだ」
「けど、お昼寝しようかなと思てたんで」
「ここでか」
じろっと睨みつける。
「なんで、自分の部屋で寝てきます」
くるりと踵を返す。
「待てコラ」
巻舌で呼び止めて、「ここへ座レ」と続けた。
(はいはい、)
昼寝をあきらめて、あたしは素直に土方さんの正面に座った。
「サンナンさんと何をしてた」
「あ、壬生寺までお散歩に行きました!」
「何?」
「そやから、お散歩したんです。壬生寺の境内まで。
お堂に座っておにぎり食べたんです!
やっぱり外で食べるおにぎりってサイコ───」
「そんなこたァ聞いてねぇ」
(………ほな、なんやねん)