命の恩人
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その眩しさにクラクラなりながら、あたしは背中側に回った。
首筋に手ぬぐいを当てると、山南さんは気持ち良さそうに息を吐き出した。
怪我をしてからずいぶん経つけど、相変わらず山南さんの肩や背中はほどよく引き締まっている。
「随分痩せたよ」
あたしの心を読んだみたいに山南さんは言った。
「えっ、そうなんですか?
ちょうど良いくらいと思いますけど」
「沖田くんなんか、容赦が無いからね。
【生きた屍】なんて言われてしまったよ」
山南さんは、くすくすと笑った。
怪我人にそんな事を言うなんて、やっぱり総司はアホだ。
「えー、ひっどー!
そんなこと全然ありませんし。あたしが保証します!」
「ありがとう」
山南さんは、くすくす笑う。
「でも、大坂にいた頃は、本当にそうだったんだよ。
寝たきりだったからね」
「ちょっと戻りました?動かはるようになって」
「うん、少しはね」
「毎日お散歩しはったら、もっともっとムキムキにならはるかもしれませんよ?
あ、でも、あたしあんまりマッチョな人は好きじゃないんですけど………あ、でも、あたしの好みなんか関係ないですもんね!」
何を言っているのだ、あたしは。
「【むきむき】? 【まっちょ】?
君の言葉は相変わらず難解で面白い」
「あ、えーと………誰がマッチョかなぁ」
誰かいい例はないかと考える。