命の恩人
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でも、【隊務】と言われても、馬詰さんの今の隊務は【山南さんのお世話をすること】なのではないのかな?
そんな疑問を抱きながら、馬詰さんが出ていった障子をぼんやりと見ていた。
「では、休むとするよ。
折角、君が蒲団を敷いてくれたから」
「よいしょ」と、山南さんが立ち上がろうとしたので、あたしは慌てて自分の身体を山南さんの下に潜り込ませた。
苦労して歩いてきたからか、山南さんの身体は熱を持ってあたたかい。
布団の上に座らせてから、あたしはおずおずと聞いた。
「あの、汗拭かはりませんか?」
「えっ?」
ビクッとしたように山南さんが身を引く。
ひょっとすると、また【臭う】と心配したのがしれない。
「汗かいたままやと、風邪ひくとあきませんし」
「やっぱり臭うかな………」
山南さんは悲しそうな顔をする。
「ううん、いい匂いしてますよ。
そやけど、冷えるとあかんから………」
なんと言えば伝わるだろうか、と考えていると、山南さんが顔を覗き込んだ。
「じゃ、手伝ってくれるかい?」
どこか可笑しそうな笑みを浮かべている。
また、あたしをからかっているのかもしれない。
「はい、お手伝いします。
実は、ちゃんと桶にお湯入れてもろたんです」
沸騰したてのお湯を持ってきてくれたので、ちょうど良いくらいに冷めているはずだ。