命の恩人
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小さく呼びかけると、山南さんはパチリと目を開けた。
「うん?………あれ?」
パチパチと目をしばたかせて、あたしが横にいることに気付いた。
「やあ、………あれ、おかしいな」
「寝たはりましたよ」
「えっ?」
その表情が可愛くて、あたしはクスクス笑った。
「お疲れやったら、いっかいお昼寝しはります?お散歩は、お昼ご飯の後にでも」
「いやいや、」
山南さんは大きく伸びをした。
「もう用事は済んだのかい?」
「はい」
「土方くんの方の仕事は?」
「今日は出かけたはるんで」
「そう、じゃあ、ちょっと君を借りることにしよう」
にっこりと山南さんは笑った。
大丈夫な右手を文机について、山南さんは片膝を立てる。
「どうしたらいいです、あたしは?」
オロオロするあたしを尻目に、山南さんは「よいしょ」と、立ち上がった。
「こっちに来てくれるかい?」
手招きされて、あたしが山南さんの右肩の下に潜り込もうとした時だ。
あたしと山南さんの間を縫って、サッとおじさんが入り込んだ。
「………えっと、」
山南さんも、困ったように苦笑いを浮かべる。
「ヤマナミ先生の身辺をお護りするようにと、土方先生より仰せつかりました。
馬詰新太郎と申します」
(まづめ?)
どこかで聞いた名前だ。
すると、「ああ」と山南さんは気付いたようだ。