命の恩人
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朝食後は、いつも通りに掃除を始めた。
部屋を掃除しに行くと、山南さんは机に向かって本を読んでいた。
「何読んだはるんです?」
声をかけると、山南さんは笑みを浮かべた。
色白のせいもあってか、そうやって笑みを浮かべると、山南さんは二十代後半くらいにも見える。
「外に出られないから暇を持て余してね」
表紙を見せてくれたが、案の定、何の本なのかさっぱり分からなかった。
「私に構わず、ハタキをかけてくれていいよ」
「────あ、はい」
山南さんにホコリがかからないように、遠くからそろそろとハタキをかける。
「そんなに遠慮しなくていいよ」
山南さんは可笑しそうに言った。
「遠慮してるわけとちゃうんですけど………」
土方さんが部屋にいたって、大して気にもせずパンパンはたきをかけるし、ザッザッとほうきを動かすのに、なんだか山南さんの側では気が引けた。
「そや、雑巾がけにしましょか」
だったらホコリが立たないし、畳もスッキリするだろう。
「指がかじかんでしまうよ。
それに、君の綺麗な指にあかぎれでも出来たら大変だ」
ボンッ、と音が出たかと思うくらい顔が熱い。
「それより早く掃除を済ませてしまいなさい。一緒に外に行こう」
外に───歩けるのだろうか?
昨日ここに着いた時は、総司くんと新八さんに抱えられていたけど。