命の恩人
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山南さんの部屋に行くのは、正直少しためらわれた。
昨夜の山南さんの告白に加え、自分自身の大胆な行動も少し恥ずかしく思えるから。
───山南さんの手の平にキスしてしまうなんて。
山南さんは紳士だから、嫌な顔をしたりしなかったけど、
(【なに?】ってビックリされてたらどうしよ………)
それに、あたしなんかに今の山南さんを慰められるはずもない。
ぐるりと縁側を回って山南さんの部屋までやって来た。
すでに障子が開いていて、山南さんは端座して庭を眺めている。
上品な横顔に、あたしの胸はドキンと音を立てた。
(いややな、ドキドキする………)
胸いっぱいに空気を吸い込んで、昨夜のことなんてすっかり忘れている振りで声を張った。
「おはようございます!」
山南さんは、こにらに顔を向けて、にこりと笑った。
すっかり着替えも終えている。
「やあ、おはよう」
「お着替え、一人でしはったんですか?」
「うん、朝早く沖田くんに叩き起こされてね」
山南さんはくすくす笑う。
「顔も髪も、すっかり綺麗にしてくれた」
「えーーー、お気の毒ぅーー。
明日から、あたしがやりますし。朝はゆっくり寝てください」