Home Sweet Home
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「ほら、そんな顔しない」
山南さんは、にこにこと笑っている。
その笑顔がさらに、あたしの胸を締め付けた。
「さ、私はもう寝るよ。
申し訳ないが、また助けて貰えないか」
あたしは、山南さんの頭を胸に抱きかかえるようにして、そっと横たわらせた。
「ありがとう」
少し荒い息で山南さんは言う。
手を伸ばして、あたしの頬に触れた。
「大坂に居た時は、何度も自刃したいと思ったものさ」
「サンナンさん、」
「でも」
山南さんは、あたしの言葉を制して笑みを浮かべた。
「帰ってきて良かった。生きて、戻って来られて良かった」
あたしは、山南さんの手に自分の手を重ねた。
なめらかな肌の感触が手の平に伝わる。
「おやすみ」
知らず、あたしは山南さんの手の平に唇を付けていた。
Home Sweet Home/終