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「さっきも、身を引いただろう?」
───さっき?
「ああ、あれは………」
あの時のことが思い出されて、胸がドキンと音を立てた。
「あれは、鼻と鼻がぶつかりそうになったから。
【あわわ】って、慌ててしもて………。
それに、サンナンさんは変わらずいい匂いしてますよ」
あたしは、胸いっぱいに、その清々しい匂いを吸い込んだ。
でも、山南さんの表情は晴れない。
「傷が塞がってるんやったら、そろそろお風呂入らはってもええんちゃいますか?
さっぱりして、気分も良うなると思います」
「そうだな」
山南さんは少し考える風にしてから、真面目な顔をしてあたしを見た。
「君も一緒にどう?」
「は?」
「なぁんて」
山南さんは、くすくす笑い出した。
「冗談だよ。土方くんに怒られてしまうな」
まったく、山南さんは時々本気なのか冗談なのか分からない時がある。
「さっき、土方くんに反対されていただろう?私の世話をするのは駄目だって」
「えっ!?」
「君たちの声はよく通るんだよ。
それに、土方くんの部屋はその壁を隔てただけだから」
確かに、土方さんの部屋の裏側が山南さんの部屋であることは知っている。
でも、そんなに筒抜けだったなんて。
「案外、土方くんは私に聞かせるために、わざと大きな声で言ったのかもしれない」