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総司くんが言った通り、山南さんの部屋はすでに真っ暗だった。
(もう寝たはんのかな)
困り事が無いかだけ確認しよう。
音を立てないように、そおっと障子を開けた。
聞き耳を立てると、規則正しい呼吸音が聞こえる。
(寝たはる、か)
ホッとしたような、少し寂しいような気持ちで、再度障子に手をかける。
そっと障子を引いたそのとき、
「のぞみ君?」
山南さんの声がした。
「すいません!起こしてしまいました?!」
「いや、」
くすくす笑いながら、山南さんは身じろぎする。
起き上がりたいのかもしれない。
「申し訳ないが、起こしてくれないか」
「はいっ」
身体に電流が走ったみたいに飛び上がって、あたしは山南さんのそばまで行った。
もちろん、iPhoneのライトを点けているから出来る芸当だ。
起き上がろうとしている山南さんに駆け寄って、大丈夫な方の右腕に自分の腕を通して支える。
山南さんは、身体を震わせながら、起き上がって布団の上に座った。
「すまないね、臭うだろう?」
「え?」
腕を抜いて、あたしはふとんの側に座った。
「斬られてから、まだ風呂に浸かっていないから」
でも、総司くんが身体を拭いていたし、山南さんは相変わらず、清々しい匂いがする。