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土方さんが「寝る」と言ったので、ようやくあたしは解放されて台所へと向かった。
新八さんの部屋にはまだ誰か残っているのか、笑い声が上がっている。
【身の回りの世話をするってことは、いずれ手を付けられるってぇことだ】
覚えとけ───吐き捨てるように土方さんは言った。
(そんなこと無いと思うけど)
山南さんは、今も明里さんを想っている。
だから、あたしの事なんか眼中に無い、というのが本当のところだろう。
(第一、土方さんに関係ないことやし!)
(あたしが誰と付き合おうが!!)
フンと鼻から息を吐いて台所へと向かうと、総司くんがこちらへやって来る。
(そっか、)
先程、山南さんの部屋で使った桶を戻しに来たんだろう。
「お疲れさま、サンナンさん、もう寝はったん?」
「うん、灯を消してきたから、寝たんじゃないかな」
「ふうん、」
「何?」
「ううん、なんでもない」
そう言ってすれ違ってから、思い出した。
「あ、ありがとう!」
総司くんは、不思議そうな顔で振り向いた。
「おつゆ、あっため直してくれて、ありがとう」
すると、急に怒ったような顔になる。
「は?何のことか分かんないんだけど!」
「あたしのお味噌汁、あっため直してくれたんやろ?」
「別に、そんなんじゃないから!
平助と新八さんが取り合いを始めそうだったから厨に戻しただけだよ、鬱陶しいし」
怒ったように言って、またくるりと背中を向けた。
あたしは、その背中を見送りながら小さく笑う。
(なんなん、めっちゃ照れてるやん)
小さくスキップをして、あたしは台所へ向かった。