地獄の山南敬助
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「遅ぇぞ、何処で何をやってた」
「掃除してました」
あたしは、箒を掲げ持って見せようとしたが、土方さんは向こうを向いたままだ。
手紙を書いているようなので、それをあたしに清書させたいのかもしれない。
「それ、書いといたらええんです?」
「いや、これはいい」
手紙を折りたたみながら土方さんは言う。
「総司宛てだ」
「あ、総司くん元気にしたはるんです?」
「別に風邪をひいたとも、怪我をしたとも聞いてねぇから、元気にしてるんだろ」
「そうですね、アホは風邪ひかんて言いますし」
土方さんはクスリと笑って、意外なことを言った。
「お前ぇも何か書いてやるか?」
「へ?」
「総司の奴も、からかう相手が居なくて退屈してるだろ」
「いいんです?書いても」
「ああ、」と言って、土方さんは立ち上がった。
「書いたらそいつの中に入れておくといい。
あとで、誰かに届けさせる」
羽織を着て、どこかへ出ていく。
「どっか、行かはるんですぅ?」
「近藤さんにも何かねぇか聞いてくる」
あたしは文机に向かって、「う~ん」と考えた。
「そや!」
いひひ、と笑って、あたしはサラサラと総司くんへの手紙を書き上げた。